日本「性とこころ」関連問題学会
第8回学術研究大会 大会事務局
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-2-5
このたび、第8回日本「性とこころ」関連問題学会学術研究大会を主催させていただく帝京科学大学看護学科の齋藤益子です。本学術研究大会を2016年6月18日(土)にホテルメトロポリタン(池袋)において開催いたします。第8回学術研究大会では「豊かなセクシュアリティとこころのうるおい」をテーマとしました。
本学会は榎本稔理事長の基に設立され、「性とこころ」を多角的に見つめ、討論する学会です。その内容は多岐にわたり、また、現代社会の抱える問題の核心に迫るものも多く、性の表と裏、光と影に焦点をあて、醜いものを隠そうとする人間のこころに迫っていきます。
私はこれまで、思春期からの性教育というジャンルで、どちらかというと子どもへの目線で、「いのち」をテーマにして性の光の部分を美しい表現で語ることが多かったのですが、今回は、大人の性について迫ってみたいと考え、標記のテーマを掲げました。
ところで、皆さん「セクシュアリティの豊かさ」とはなんでしょうか。このことを理事長から尋ねられ、「性の豊かさとは、愛を伴った性でしょう」と、答えましたら、「愛などという抽象的なものではなく、もっと具体的なものは?」と、再び問い返されました。私の回答に納得されていないのです。以来、「性の豊かさとはなんだろう」と、ずっと考え続けていますが、未だ明確な答えを出すには至りません。
そこで、今回の学会でその真髄に迫りたいと考えました。まず、教育者の村瀬幸浩先生に「豊かなセクシュアリティ」について話していただきます。特別講演は、小説、テレビドラマでも話題の「デザイナーべイビー」の原作者でもある愛育病院院長の岡井崇先生にお願いし、基調講演は産婦人科医でセクシュアルセラピストの早乙女智子先生にお願いしました。また、シンポジウムは、「女のリアル、男のリアル」というテーマで、女とは男とは、それぞれいったいどんな生き物で何者なのかについて話しあっていただきます。そして、公開講座は、山本眞輔先生に「芸術と性」について語っていただきます。
これらの皆様のお話を通して、豊かなセクシュアリティとは何かを一緒に考えてみたいと思います。
多くの会員にご参加いただき、実り豊かで意義深い学術研究大会になりますよう、皆様のご協力をお願いする次第です。議論を深め、本学術研究大会が精神医学、看護学、心理学の発展に多少なりとも貢献できれば幸いです。
第8回日本「性とこころ」関連問題学会学術研究大会
大会長 齋藤 益子
(帝京科学大学看護学科教授、東邦大学名誉教授)
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